Rez Infinite PC版レビュー: Best VR Gameに輝いた360度シューティング

2017年8月12日

「The Game Awards 2016」の「Best VR Game」に輝いた「Rez Infinite」のSteam/Oculus版についてのレビュー記事です。PlayStation4/PlayStationVR版との違いを重点的に書いています。

どんなゲーム?

Rezは独特のサウンド演出を持った3Dシューティングです。15年ほど前に発売され、それ以来熱狂的なファンが居ます。

操作自体は、ボタン押しながら複数の敵に順番に標準を合わせてロックオンし、ボタンを離すことで弾を発射して敵を倒す、と非常にシンプルです。そこに映像と音楽が非常に調和した演出が加わり、なんとも言えないプレイ体験を作り出しています。

Rez Infiniteは、これまで発売されたRezにArea Xと呼ばれる新規ステージを追加してVR対応したものです。このArea Xは、VRに特化して開発されており、世界中から高い評価を受けています。

最初は2016年にPlayStation4/PlayStationVR版が発売され、2017年にPC版が発売されました。

PlayStationVRでは通常ステージをクリアしてからでないとArea Xをプレイできませんでしたが、PC版では初めからプレイできるようになっています。

購入方法

価格はOculus版の方が定価で500円(セール価格で400円)ほど割安になっています。

ありがたいことにSteam版にはOculusネイティブ版がSteamVR版とは別に収録されていますので、Oculus RiftユーザがSteam版を買ってもベストな体験を得ることができます。値段差が気にならないなら、気に入らない場合に返品ができるSteam版を選んでおくと良いでしょう。

Steam

Oculus

Rez Infinite 2490円(発売後しばらくは1,990円)

PlayStationVR

Rez Infinite 3400円

操作性

VIVEコントローラ、Oculus Touch、Oclus Remote、XInput互換コントローラ、マウス、と多彩な操作方法に対応しています。

もともとはゲームパッドで遊ぶゲームだったので、どんな操作方法でもストレスはありませんが、VIVEコントローラ・Oculus Touch操作が非常に秀逸です。

ヘッドマウントディスプレイの向きで大体の進行方向を決めるのは、全ての操作方法で共通ですが、敵をロックオンするときにはVIVEコントローラ・Oculus Touchでは敵を直接指すことができます。この操作は非常に直感的で没入感が高まります。

PlayStationVR版でもPlayStation®Moveコントローラーにも対応していたので、新しい点ではないのですが、実際これで遊んだ人はほとんど居ないんじゃないでしょうか。

グラフィック

このゲームのグラフィックスはシンプルと思いきや、Area Xでは息を呑むような演出が盛り込まれており、VRの事がよく考えられています。

ゲーム内のグラフィックス設定でも、レンダースケール(アップスケールレンダリング)を250%まで設定できるため、PCの性能が十分にあればVIVE・Oculus Riftの高解像度パネルをとても生かせるようになっています。

また、このゲームはVRを使わなくても遊べるようになっており、4Kを上回る8Kレンダリングにも対応しています。

酔いやすさ

空間を飛び回るゲームなので、酔いそうな印象がありますが、絵のほとんどがワイヤフレームやパーティクルで構成されているため、疾走感・浮遊感が得られる割に酔いは感じません。

ただし、大きく頭を傾けて旋回するような操作を繰り返すと酔いやすくなります。VIVEコントローラ・Oculus Touchを使えば頭を大きく動かす必要性はあまりありませんので、そこまで気にする必要は無いでしょう。

一方、ゲームパッドの場合は操作が追いつかなくなりがちなので、そこを首振りで向きを調整して補うことになりますので、そこは要注意です。

最後に

既に世の中にたくさんあるレビュー・感想記事を見て頂ければ、非常に評価が高く、繰り返し遊んでる人がたくさん居ることも分かると思います。

Area Xをプレイして得られる体験は非常に独特で、他のソフトでは得られません。難易度もそこまで高くなく、ある程度シューティングに慣れている人であれば30分ぐらいで一周できます。

HTC VIVE・Oculus Rift・PlayStationVRを持っているなら是非とも一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

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