Arizona Sunshine(アリゾナ サンシャイン)レビュー: 二丁拳銃でゾンビの群れをなぎ倒す本格FPS

2017年1月1日

HTC VIVE/Oculus Touch対応の本格ゾンビFPS「Arizona Sunshine(アリゾナ サンシャイン)」についてのレビュー記事です。

どんなゲーム?

アリゾナの太陽の下でゾンビの大群と銃で(マシンガンやガトリングガンもあり)戦うFPSです。敵はゾンビではありますが、明るいステージも多くホラー演出は控えめです。びっくりさせられるシーンもほとんどありません。難易度も幅広く調整可能であり、間口の広いゾンビFPSといえるでしょう。

キャンペーンモードを一人で遊ぶこともできますし、二人で協力プレイすることもできます。またHorde Modeは最大4人での協力プレイが可能です。

購入方法

Steam

Oculus

情報が得られるサイト

魅力

screen_01_highres

グラフィックスのレベルはすごい高いわけではないですが、背景の書き込みはそれなりにされていて良い雰囲気を醸し出しています。

ゾンビのリアルさもそこそこではありますが、被弾する場所に応じて、ゾンビがリアルにバラバラで吹っ飛んでいくのはなかなか爽快です。さらにCPUがCORE i7プロセッサだと破壊できるものも増え、反応もリアルになっていきます。

例えばゾンビの首を撃つと頭が吹っ飛んで地面に転がり、足を撃つとバランスが取れなくなってその場に膝まついて倒れこんでしまう、というように反応が違います。頭にヘルメットをかぶったゾンビが出てきたら足を狙う、というような倒し方もするので、こういった細かい挙動がリアルに再現されていることが地味に爽快感の向上に貢献しています。

また、この手のゲームは一般的に一人用のボリュームが少なく、マルチプレイに特化されていることが多いですが、Arizona Sunshineのキャンペーンモードはボリュームが比較的あります。探索要素もあり、一人でもそれなりに楽しむことができます。

screen_02_highres

操作性

移動

移動はスティック(Oculus Touch)・タッチパッド(HTC VIVE)で行います。移動先に標準を合わせて選択する、というのが基本操作になります。なれるとサクサク思い通りの場所に移動できるようになり快適です。

ルームスケールを生かした実移動は、ドア握って開ける、隙間から覗き込んで撃る、数歩踏み出してアイテムを拾う際に使います。避けるような操作はありませんが、ルームスケールを生かしたVRゲームとしても合格ラインではないでしょうか。

Oculus Touchの特記事項

Oculus Touchの場合は、移動先を指定するカーソルにセンサーの位置やトラッキング範囲も表示され、移動する際に移動後の向きを詳細に設定しやすくなっています。

センサが三つ無いと公式スペック上は後ろ向きのトラッキングができないことを配慮した設計になっておりとても丁寧なつくりになっています。

ただし、ゾンビに襲われると気を取られて後ろ向きになってしまうこともよくあるので、追加センサー購入するなり対角配置にするなり、360度トラッキング環境はなるべく準備しておいた方が良いでしょう。

武器の使用

発砲・リロード・マガジン交換・持ち替えが基本的な操作です。Oculus Touchではマガジン交換・持ち替えがグリプボタンに割り当てられており、腰に手を当てて握る両手を近づけて握る、など、単純なボタン押しより一歩進んだ感覚が得られます。

arizonasunshine_weapons

HTC VIVEだと若干コントローラが重いのが気になりますが、Oculus Touch・HTC VIVEともに同じ感覚で操作できます。

酔いやすさ

移動がワープ方式であり、平行移動するようなシーンはほぼないので、つくりとしては酔いにくいです。

ただし、熱中して長時間プレイしがちなので、トラッキングが外れたりするなどして酔いが蓄積される可能性があることには注意が必要です。

最後に

screen_highres_02

VRのゾンビFPSはありきたりのようですが、実はArizona Sunshineが最初のまともなタイトルです。全体的に丁寧なつくりであり、マニア路線には走らずに間口を広く取る方向性で作られているのも非常に良いと思います。

この手のゲームをよく遊んでる人にとっては、内容の割に価格が高く感じられるかもしれませんが、やりこみ要素もそれなりにありますし、VRであることも考慮するとこんなもじゃないでしょうか。

VR空間で銃を使ってゾンビをぶっ飛ばしてみたい人にはお勧めできるタイトルです。

スポンサーリンク