Oculus Touch付属のトラッキングセンサーを効果的に配置する

2016年12月12日

Oculus TouchにはOculus Riftに同梱されていたものと同じトラッキングセンサーが一つ付属します。この二つ目のセンサーはOculus Touchの位置を認識させるためのものですが、効果的に配置すると、認識範囲を大きく広げることができ、HTC VIVEのようなルームスケールのVRを楽しむことができます。

Oculusが推奨する配置方法は?

sensor-front

Oculusが推奨するセンサーの配置は上の絵のように、前面に左右対称に二つ配置する、というものです。この配置はPCのデスクにスピーカーのように配置できて簡単なので、おすすめされているようです。

一方で、Oculusのユーザーフォーラムではこの配置だと広い範囲をトラッキングするのには向いていないという指摘がありました。以下の図のように遠くになるとトラッキングの精度が下がってしまいます。

sensor-position2

赤い部分がトラッキング精度が悪くなった部分です。ちなみにこの実験では大分広い範囲をトラッキングさせようとしていました。トラッキング範囲の大きさは以下のようになっています。

sensor-position1

より広い範囲をトラッキングする方法は?

Oculusはトラッキング範囲を広げるために三つ目の別売りトラッキングセンサーを購入するように推奨しています。

oculus-room-scale-presentation

三つ目のセンサーを購入するのが確かに確実なのですが、これは9800円($79)もして追加で購入するのは少しためらわれます。そこで、VIVEのようにトラッキングセンサーを対角上に配置するとトラッキング範囲が飛躍的に改善されるとの結果が得られました。

sensor-position3

実際に筆者も試してみたところ確かに改善が見られました。おそらくこれはこれで、デメリットはあるのかもしれませんが、今のところ特に問題も出ていないので、三つ目のトラッキングセンサーの購入を検討する前には、まず対角配置を試してみるとよいでしょう。

この時センサーのケーブルでは長さが足りなくなるかもしれませんが、延長するための機材を購入すれば、自由な位置に配置することができます。その方法については以下も参考にしてください。

また、センサーの固定方法については以下の記事で触れていますので、固定方法に困った場合はこちらも参照してみて下さい。

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