Oculus Riftと相性の良いUSB拡張カードの選び方

Oculus Riftは高速に通信を行うトラッキングセンサ複数接続する必要があるため、USBの相性がシビアです。以下にOculus公式文書やネットの情報をもとに、相性の良い・悪いチップセットと採用カードの情報をまとめます。

相性が良いもの

Intel製チップセット

IntelのCPU向けマザーボートには大抵搭載されており、もっとも安定しています。

USBの規格は標準化団体が管理していますが、その実装であるEHCIやxHCIはIntel自身が主体となって策定したものであり、他の会社の製品はその亜種という位置付けになります。そのため、他の一般USB機器との相性問題を引き起こすこともまずなく、鉄板のチップセットになっています。

Intelと名の付いたホストコントローラがデバイスマネージャに見えている場合は、優先してこのポートに接続すると良いでしょう。ホストコントローラがどのチップセットを使っているかデバイスマネージャで確認する方法はこの記事を参考にして下さい。

ただし、Intel製チップセットを搭載したUSB拡張カード単品は存在しません。ポートが新たに必要な場合は他のチップセットの拡張カードを選んで下さい。

Fresco Logic製チップセット

日本ではあまりなじみの無いチップセットメーカーですが、Oculusのサポートサイトでオススメされているチップセットです。具体的にはFresco Logic FL1100EX chipsetというモデルになります。

このFL1100EXを採用したUSB拡張カードとしてOculusはInateck製のカードを推奨しており、これは日本でも購入できます。Amazon.comのランキングでも1位になっているモデルですので、特に理由が無ければこれを選んでおくと良いでしょう。

Inateck 4ポートUSB3.0増設ボード UASP対応 補助電源需要 PCIex1 Rev.2用インターフェースカード KT4001
Inateck 4ポートUSB3.0増設ボード UASP対応 補助電源需要 PCIex1 Rev.2用インターフェースカード KT4001
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  • メーカー : Inateck
  • 商品ランキング : 6,322 位

Oculusセンサーやヘッドマウントディスプレイは電力を多く使用しますので、必ず補助電源付きのモデルを選んで下さい。(筆者もこれを利用しています)

ドライバについて

Windows標準のドライバを利用していると、OculusのUI上にドライバの更新が必要な旨表示されますので、Fresco Logicの公式サイトから手動で最新ドライバをインストールするようにして下さい。(ダウンロードのリンクは、リンク先ページの右側にあります)

Windows10を使っている場合は、Windows標準添付のWHQLドライバを使った方がPCが安定します。標準のドライバを利用していると、OculusのUI上にドライバの更新が必要な旨表示されますが、画面がカク付く等の問題が生じてない場合は、そのままにしておくことを推奨します。筆者の環境ではFresco Logic社のドライバを利用しているとBSODでPCが停止することがありました。

Texas Instruments製チップセット

Dell製やHP製のPCにUSB拡張カードをつけた場合などに搭載されているチップセットです。

Oculusのサポートサイトでドライバの更新について案内されていますが、動作報告はあまり見かけません。このUSB拡張カードの入手性は低いため、増設する場合は気にしなくても良いでしょう。

相性が良いかがチップセットの型番によって変わってくるもの

ASMedia製チップセット

一部のマザーボードで、追加USBポートを提供するために搭載されていることが多いチップセットです。

Oculusのサポートサイトでドライバの更新について案内されているほか、ネットでも動作報告を多く見かけます。一方で、相性問題が出るとの報告もあります。USB拡張カードを増設する場合は敢えてこのチップセットを選ぶ必要は無いでしょう。

もしUSB3.0ではなくUSB3.1などの最新の規格を使いたい、ということであれば選択肢には入ってきますが、ポート数が多いモデルも見かけないため、あまりオススメできません。

玄人志向 STANDARDシリーズ PCI-Express接続 USB3.1増設カード USB3.1AC-P2-PCIE
玄人志向 STANDARDシリーズ PCI-Express接続 USB3.1増設カード USB3.1AC-P2-PCIE
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上記モデルにも補助電源端子が付いていますが、確実に動作するとは言えませんので、うまく動かなくても他の機器をこのカードに接続し、空いたポートにOculus Riftを接続するような場合に検討して下さい。

RENESAS製チップセット

モデルによって対応状況はまちまちです。5年以上古いマザーボードに搭載されているようなモデルであるμPD720200では。OculusのUI上に問題が発生する旨表示が明確に出ていました。最近のモデルでは特に相性問題は起きないようです。

こちらも、USB拡張カードを増設する場合は敢えてこのチップセットを選ぶ必要は無いのですが、最強のUSB拡張カードと呼ばれているモデルは最新のRENESAS製チップセットを採用しており、Oculusの動作報告があります。それは以下の拡張カードです。

StarTech.com USB 3.0 4ポート増設PCIeカード 4個の専用5Gbpsチャネル UASP対応 SATA(15ピン) / ペリフェラル(4ピン) 電源付き PEXUSB3S44V
スターテック.com 4ポーUSB 3.0増設PCIeカード 4個の専用チャネル付き PEXUSB3S44V
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どこが最強かというと、ポート一つ一つが独立して個別のホストコントローラに直結しており、ルートハブで分岐されたりはしていません。(クワッドバスモデルの場合)

そのおかげで、本来分散して接続させないと行けないOculusセンサーを全て一つの拡張カードに接続することもできます。一つのOuclusセンサーに付き一つのホストコントローラが割り当たるわけですから、最も安定した接続方法とも言えます。

USBのために拡張スロットを複数さけない場合は、USBハブを接続することで帯域を犠牲にせずポート数を増やすことができますし、USB帯域の利用効率の良いUASPプロトコルを採用したハードディスクをつなぐなどの場合にも、選択肢に入ってくるのでは無いかと思います。

相性が悪いもの

VIA製チップセット

昔のマザーボードに搭載されていることが多いチップセットです。Oculus Riftが動作しない旨たびたび報告がありますが、絶対に動作しない、というわけでは無いようです。後々のために他のチップセットのポートや新たにUSB拡張カードを増設する方が無難です。

まとめ

USBホストコントローラの相性問題が疑われる場合(Oculus RiftのUI内で警告が出る場合)やポートが足りない場合は、Oculusが推奨しているInateck製の補助電源付き拡張カードを選んでおけばマズ間違いはありません。

多数のOculusトラッキングセンサーを使う場合は接続方法にコツがありますので、以下の記事も参考にして下さい。

Oculusトラッキングセンサーの配置方法については、以下の記事を参考にして下さい。

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