VRにはGeForceとRADEONどちらを使うべき?おすすめモデルは?
PCでVRを利用するには、必ずグラフィックスカードが必要になりますが、それには大きく分けてGeForceとRADEONの二種類しかありません。
Oculus Rift/HTC VIVEにおいて、それぞれどちらを使うと良いのかを考察していきます。
いきなり結論
今となってはGeForceとRADEONどちらを選んでも問題はありません。どちらかというとGeForceに最適化されたタイトルの方が多いのでGeForceの方がオススメですが、一般のPCゲームと事情は同じです。
しかしながら、将来のことを考えるとGeForceの方を選んでおいた方が無難と言えます。
性能やコストパフォーマンス
詳細な説明は他のサイトに譲りますが、一般的に以下のことが言われています。
- 同じ性能であればRADEONの方が安い
- 同じ性能であればGeForceの方が消費電力が低く熱くなりにくい
- 一番高いモデルはGeForceの方が性能が高い
- 家庭用も含めると、RADEONの方がゲームはよく遊ばれている
- PlayStation4とXBoxOneはRADEONが搭載されている
- PC向けのゲームはGeForceで遊ばれていることの方が多い
- 価格COM等もGeForceの方が上位を占める期間が多い
VR技術のサポートの早さ
VR観点ではVRに特化した技術にどれだけ対応しているのか、も一つの観点です。
むしろVR技術のサポートの早さは性能よりも重視すべきポイントと私は考えます。
RADEONは非同期再投影/Asynchronous Reprojectionのサポートが全面的に遅れた
HTC VIVE用のソフトはSteamVRのシステム(OpenVR)を利用していますが、SteamVRには非同期再投影/Asynchronous Reprojectionと呼ばれる仕組みがあります。これは、描画処理が追い付かない場合に、最新の描画結果を予測することで、没入感が損なわれたり、VR酔いを起こりにくくするための技術です。
この技術は今ではGeForceとRADEONの両方で使うことができます。しかしながら、GeForceでは使えてRADEONでは使えない時期がありました。
RADEONでは当初最新モデルしかAsynchronous Spacewarpをサポートしていなかった
Oculus はこれまでGeForceとRADEONの両方を積極にサポートしており、どちらか一方でしか使えない技術というのはありませんし、古いモデルでもある程度動作するようになっていました。
しかしながら、2016年に発表されたAsynchronous Spacewarpと呼ばれる、性能の低いPCでも遅延を抑えながら、全てのフレームレートを向上させる技術は、その複雑さ故か比較的最新のGPUでしか発表当初はサポートされませんでした。
具体的には、GeForceではGTX 960(Maxwell:1世代前)以上とGTX 1060(Pascal:最新)以上の2世代をサポートしていたのに対し、RADEONは470(Polaris:最新)の1世代しかサポートしていませんでした。
後に非同期再投影/Asynchronous ReprojectionがRADEONドライバーでサポートされたのと同時に、過去の世代のGPUでもサポートされるようになりました。
Oculus LinkのサポートもGeForceが先行
Oculus QuestからOculus Riftシリーズのタイトルを利用するためにOculus Linkと呼ばれるが、2019年11月にリリースされました。
この機能の対応状況もGeForceが先行しており、RADEONがサポート対象に加わったのは一ヶ月後でした。この機能はGPUの作りに強く依存していなかったため、一ヶ月しか遅れなかった様ですが、やはり2019年の終わりにおいてもGeForce優先である状況に変わりはないようです。
まとめ
RADEONはコストパフォーマンス的に魅力的な選択肢ではあるものの、VR特有の機能への対応がしばしば遅れることがある点について説明しました。
性能が十分であればそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、VRでは性能はあればあるほど良いので気にすべきポイントではないかと思います。
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